目的を持つSNS使用例 1.

今となってはあまり生産的とは言えない馴れ合いの場としてのイメージが強いSNS
だが、たまたま自分の周りにそれなりの目的意味をもたせた使い方を
しようとしている動きがあるので書いてみるとする。
ちょっと長くなるので、いくつかの記事に分けよう。


1.同窓生の連絡網
目的:
大きなくくりではなく、同窓の中でもまだ交流の続く仲のいい者同士だけのコミュニティを作る。
背景:
これまで電話、メール、掲示板ベースで連絡を取り合っていたが、情報の共有が困難。
飲み会の際の幹事の労力を低減させるために、より良いサービスを探していた。

以上を背景に、会話ログやメンバー管理がわかりやすいSNSへ移行。
SNSmixiを使用するとする。

現状:
既にmixiユーザーであった者は、滞り無くコミュニティの参加が確認できた。
続いてユーザー登録が必要な者へ登録を促した。
すると、彼らは三つの類に分かれた。

  1. 素直に登録し、早々にコミュニティへと加わるもの。
  2. 返事だけは良いが、中々登録作業を済ませない者。
  3. 頑なに登録を拒むもの。

 
時間が多少かかったが、1の説得の甲斐あり2のほぼは登録が完了した。
3は、何故移行を渋るのかよく語らないが、SNS移行提案後も旧掲示板の利用を続けた。
結局SNS掲示板の2つのコミュニティに分かれてしまった。
SNS側のコミュニティ管理者は、mixi内の他の同窓生を輪に加えたり、雑談トピックの用意など「mixiユーザーらしい」方法で盛り上げようと試みたが、元の目的とは違うなんだかよく解からないコミュニティへと変化していった。

考察:
1、2の違いは単純にネット利用の熟練度による結果も考えられるが、比較的に2の方は登録後もあまりコミュニティへの書き込みが見受けられない。旧掲示板利用時期にも同じことが言えたので、彼らは傍観者と言えるだろう。なので2の影響力は強くない。
だが3の存在は厄介である。1はSNS中心に連絡を取り合うと頭を切り替えているので、そう行動する。3は意地になって旧掲示板に居座る。1と3がどんなやり取りをするかは言うまでもない。双方を見た2は新旧どちらを利用すべきなのか迷ってしまうだろう。

デハ、傾きかけたコミュニティを立て直すのにどうすればよいだろうか?

  • お互いを切り捨て、別々の道を辿る。
  • 掲示板に戻り、元の鞘に納まる。
  • 双方の仲介人と設け、それを通じて連絡を取り合う。
  • うやむやになりコミュニティ自体が自然消滅する。

効率化を図った心算が面倒な事態を生んだのは皮肉である。
何にせよ、せっかくの繋がりが立ち消えるというのも面白くない話だ。今後の展開に注意せなばならない。